産後に心が揺れるのは異常じゃない!看護師3児ママが伝えたいこと
赤ちゃんはこんなに可愛いのに、なぜか涙が出る。
パートナーの何気ない一言に、強く傷ついてしまう。
余裕がなくて、優しくできない自分が嫌になる。
もし今、「私おかしいのかな」と感じているなら、最初に伝えたいことがあります。
それは――
その反応は、とても自然だということです。
私は看護師として多くの産後のお母さんを見てきました。
そして、3人の子どもを育てる母でもあります。
産後に心や夫婦関係が揺らぐのは、決して珍しいことではありません。
多くの家庭で起こる、いわゆる「産後クライシス」です。
なぜ産後はこんなにも余裕がなくなるのか
脳が「赤ちゃん最優先モード」になるから
出産後の女性の体では、ホルモンが劇的に変化します。
特に増えるのが、愛着形成に関わるホルモンとして知られるオキシトシンです。
このホルモンは赤ちゃんを守る行動を強める一方で、危険察知能力も高めます。
つまり脳は常に、
- この人は安全?
- 赤ちゃんに悪影響はない?
と無意識に判断している状態です。
例えるなら、火災報知器の感度が最大になっているようなもの。
小さな煙でも、大きく反応してしまいます。
だからこそ、
- 手伝い方にイライラする
- 理解されないと強く感じる
- 攻撃的な言い方になってしまう
これは性格ではなく、脳の正常な防衛反応です。
私自身も次女出産後、上の子がなかなか名前で呼んでくれず「赤ちゃん」と呼んでいたことに強く悲しくなり、大泣きしたことがあります。
今思えば、それほど神経が張り詰めていたのだと思います。
睡眠不足は「別人」をつくる
産後のお母さんに共通しているのが、
慢性的な睡眠不足です。
感情をコントロールする前頭前野は、睡眠不足で働きが低下します。
すると、
理性のブレーキが弱まり、感情のアクセルだけが強くなる状態になります。
普段なら流せる一言が流せない。
涙が止まらない。
これは弱さではなく、脳の働きとして起きていることです。
これは私も産後かなり実感しています。
今考えると、あの時めっちゃ泣いてたなぁと思うことがよくありました。
「私ばかり大変」と感じるのには理由がある
育児には目に見えない仕事があります。
- 次の授乳時間を気にする
- 着替えを補充する
- 予防接種を覚えておく
心理学ではこれを「メンタルロード」と呼びます。
この負担は母親に偏りやすく、孤独感を生みます。
「何もしてくれない」と感じるのは、思い込みではありません。
構造的な理由があるのです。
でも、もし「怒り」よりも「無力感」が強いなら
ここで大切なことがあります。
産後の揺れの多くは自然ですが、医療的サポートが必要な場合もあります。
それが産後うつです。
これは気持ちの問題ではなく、治療が必要な状態です。
もし次のような状態が続くなら注意してください。
- 何も楽しいと感じない
- 自分には価値がないと思う
- 涙が止まらない
- 強い罪悪感がある
- 消えてしまいたいと感じる
特に「何が解決しても楽にならない感覚」は重要なサインです。
産後クライシスは関係の苦しさが中心ですが、
産後うつは自分自身の苦しさが広がります。
受診は大げさではありません。
早く専門医に相談するほど回復しやすいのです。
どうか、悩んでいるのなら受診してください。
意外と当の本人は自分がそんなに深刻な状態であるとは
気づいていない場合もあります。
パートナーの方でも、この状態に当てはまるのではないかと思ったら
是非、受診をすすめてください。味方になってあげてください。
近年、命を諦めてしまう人もいます。
そういうママが、少しでも減って欲しいと心から切に願います。
私も夫が「敵」に見えたことがあります
3人目の産後、私は思っていました。
「どうしてこの大変さが分からないの?」
でも後から気づきました。
夫は変わっていなかった。
良くも悪くも変わっていなかったのです、
私の脳が非常モードだったのです。
男性は同じホルモン変化を経験しません。
そのため感じ方が違うのは自然なことです。
そう理解できると、少し楽になりませんか?
夫が父性がないとかそういうことではなくて、
産後のホルモンの変化で脳が非常モードに切り替わっているためです。
限界を感じているあなたへ
覚えていてください。
あなたが辛いのは、弱いからではありません。
それだけ赤ちゃんを守ろうとしている証です。
まず守るべき存在は、赤ちゃんと同じくらいあなた自身です。
- 誰かに頼る
- 家事の基準を下げる
- 10分でも一人になる
これは甘えではなく、回復のための行動です。
私は子供に優しく穏やかに接するためには、
まずはパパとママの心が安定していること、満たされていることが
とても大事だと思っています。
自分をしっかり労わって、甘やかしていいです。
育児も100点目指さなくていい。
70点でも60点でもOK!
肩のちからを抜きましょう!!
産後の混乱は必ず終わります
今はトンネルの中にいるようでも、出口はあります。
このホルモンバランスの乱れも安定してくるので、ずっとは続きません。
いつかは必ず終わるはず。
だから今もし辛いと感じているなら、
しっかり自分を甘やかして、周りに頼ってください。
資源を利用してください。
今日赤ちゃんを生かしているだけで、あなたは十分すごい。
まとめ
- 産後はホルモン変化で脳が警戒モードになる
- 睡眠不足が感情コントロールを弱める
- メンタルロードが孤独感を生む
- 産後クライシスは自然な反応
- 無力感が続くなら産後うつの可能性
- 早めに頼ることが回復を早める
この記事が、ママだけでなくパパにも届いてほしいと願っています。
産後の変化は「気のせい」でも「甘え」でもありません。
どうか理解が広がりますように。
そして苦しむお母さんが一人でも減りますように。
最後まで呼んでいただきありがとうございました。


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