できなくて、ふてくされてしまう子ども〜脳とこころの関わり〜

子供の行動をこころ

できなかったとき、
すぐにふてくされてしまう子どもに
「どう関わればいいのだろう」と悩む親は少なくありません。

拗ねているように見えるその態度は、
実は反抗ではなく、
子どもなりの心の防衛反応であることが多いのです。

この記事では、
できなくてふてくされてしまう子どもの行動を
心理学・脳科学の視点から整理し、
親ができる関わり方を解説します。

うまくできなかったとき。
注意されたとき。
思った通りにいかなかったとき。

急に黙り込んだり、
そっぽを向いたり、
「もういい」「やらない」と投げ出したり。

そんな ふてくされた態度 に、
戸惑ったことはありませんか。

「拗ねてるだけ?」
「甘えてる?」
「ちゃんと向き合ってほしいのに…」

でも実は、
ふてくされる行動は“反抗”ではなく、心の防衛反応
であることが多いのです。

ふてくされている子どもの心の中

できなくてふてくされる子どもは、
内側でこんな気持ちを抱えています。

  • 悔しい
  • 恥ずかしい
  • できない自分を見られたくない
  • これ以上傷つきたくない

心理学では、
これは 自己評価が揺らいだ状態 と考えられています。

「できなかった」という事実そのものよりも、
“できない自分”をどう扱えばいいかわからない
という混乱が起きているのです。

脳科学から見る「ふてくされ」の正体

① 扁桃体が反応している状態

失敗したとき、
子どもの脳では 扁桃体(恐れ・不安を感じる部分)
強く反応しやすくなります。

扁桃体が活性化すると、

  • 恥ずかしい
  • 責められそう
  • 逃げたい

という感情が一気に押し寄せます。

その結果、
黙る・背を向ける・不機嫌になる
といった行動が出てきます。

これは「態度」ではなく、
脳の危機反応です。


② 前頭前野はまだうまく使えない

一方で、

  • 気持ちを言葉にする
  • 失敗を整理する
  • 「次どうするか」を考える

こうした働きを担う 前頭前野は、
子どもではまだ発達途中です。

そのため、

悔しい

整理できない

気持ちが詰まる

ふてくされる

という流れが起きやすくなります。

「できなくてふてくされる子」は、実はまじめ

小児・発達心理の視点では、
ふてくされやすい子は

  • プライドが高い
  • ちゃんとやりたい気持ちが強い
  • 失敗を重く受け止める

という特徴をもつことが多いです。

つまり、

どうでもいいから投げているのではなく、
大事だからこそ傷ついている

ここを見誤ると、
関わりがすれ違ってしまいます。

ふてくされている子への関わり方

① すぐに「態度」を正そうとしない

「そんな態度やめなさい」
「拗ねないの」

この声かけは、
子どもにとっては

「できなかった上に、気持ちも否定された」

と受け取られやすい。

まず整えたいのは
態度ではなく、心の安全です。

私は子供だふてくされてしまうと、我慢できずに
よくこう言った声かけをしてしまっていました。

② できなかった事実と、子どもを切り分ける

心理学では、
行動と存在を分けて扱うことがとても重要だとされています。

たとえば、

  • 「うまくいかなかったね」
  • 「難しかったんだね」

と、評価を加えずに事実を言葉にします。

これは
「あなたそのものを否定していない」
というメッセージになります。


③ 気持ちを“推測”で言葉にする

子どもが黙っているときほど、
言葉を補ってあげることが助けになります。

  • 「悔しかった?」
  • 「できなくて嫌な気持ちになったかな」

正解でなくても大丈夫です。

気持ちを言葉にされることで、
扁桃体の興奮は下がる

ことがわかっています。

④ 落ち着いてから「次」を考える

感情が高ぶっている最中に、
「じゃあどうする?」と聞いても、
子どもは考えられません。

  • 表情が戻ってきた
  • 返事が出てきた

このタイミングで、

「じゃあ、次どうしようか」
と一緒に考える。

これが
前頭前野を育てる関わりです。

ふてくされは「成長の途中」

できなくてふてくされる経験は、

  • 自分の限界を知る
  • 感情と向き合う
  • 失敗を乗り越える

その入り口でもあります。

安心できる関係の中で繰り返すことで、
子どもは少しずつ

  • 気持ちを言葉にする
  • 助けを求める
  • もう一度挑戦する

力を身につけていきます。

ママ・パパへ伝えたいこと

ふてくされる姿は、
正直、しんどいですよね。

でもその態度の奥には、
「ちゃんとやりたかった」
という気持ちが隠れています。

まず守りたいのは、
できなかった自分でも、ここにいていい
という感覚。

それがあって初めて、
子どもは前を向けます。

まとめ

  • ふてくされは反抗ではなく防衛反応
  • 脳では扁桃体が強く反応している
  • 前頭前野はまだ未熟で整理できない
  • 態度より、心の安全を優先する
  • ふてくされる子ほど、実はまじめ

その子は今、
「できなかった自分」と向き合う途中です。

どうしてすぐ子供はふてくされてしまうのか
理解したあなたはきっと明日からこういった場面に遭遇した時に
きっと優しい目で子供を見つめていると思います!!

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